Lesson 2 ユーザー・インタフェイス

6. 地域化を考える

私たち独自のダイアログを WixUI に追加したら、同じように地域化(ローカライズ)もしたいですね。 そのためにかかる余分の手間は、それほど大きくはありません。 メインのソース・ファイルは同じままです。 修正しなければならないのは、UserRegistrationDlg.wxs の中の新しいダイアログだけです。 固定されたテキストの代りに、地域化できる文字列参照を使います。

<Fragment>
    ...
      <Dialog Id="UserRegistrationDlg" Width="370" Height="270"
          Title="!(loc.UserRegistrationDlg_Title)" NoMinimize="yes">
        <Control Id="NameLabel" Type="Text"
            X="45" Y="73" Width="100" Height="15"
            TabSkip="no"
            Text="!(loc.UserRegistrationDlg_UserName)" />
        <Control Id="OrganizationLabel" Type="Text"
            X="45" Y="110" Width="100" Height="15"
            TabSkip="no"
            Text="!(loc.UserRegistrationDlg_Organization)" />
    ...
  </Fragment>
</Wix>

次に、これらの文字列の一覧を記載した地域化ファイルを適切なカルチャで作成します。 ここでは、そのファイルを UserRegistrationDlg.fr-fr.wxl と呼ぶことにしましょう (ファイル名はあなた次第ですが、拡張子 .wxl は固定されています)。 WixLocalization タグの中で、カルチャとコードページを指定しなければいけません。 地域化したい他の言語についても、同様な複製を作って下さい。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<WixLocalization Culture="fr-fr" Codepage="1252"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/wix/2006/localization">
  <String Id="UserRegistrationDlg_Title"
      Overridable="yes">???</String>
  <String Id="UserRegistrationDlg_UserName"
      Overridable="yes">???</String>
  <String Id="UserRegistrationDlg_Organization"
      Overridable="yes">???</String>
  ...
</WixLocalization>

サンプル・ソース (SampleWixUIAddDlgLoc) からインストーラをビルドするためには、地域化ファイルも参照する必要があります。 統合環境では、地域化ファイルは、プロジェクトに含めるだけで、自動的に使用されるようになります。

candle.exe SampleWixUIAddDlgLoc.wxs UserRegistrationDlg.wxs
light.exe -ext WixUIExtension -cultures:fr-fr
          -loc UserRegistrationDlg.fr-fr.wxl
          -out SampleWixUIAddDlgLoc.msi
          SampleWixUIAddDlgLoc.wixobj UserRegistrationDlg.wixobj

訳註:SampleWixUIAddDlgLoc の日本語版を Sample-2-6-WixUIAddDlgLoc.zip として用意しました。 これまでメインのソースに埋め込んでいた日本語のテキストも地域化ファイルに分離しています。 そのため、コマンド・ラインで指定しなければならない地域化ファイルの数が、上記のコマンド・ラインの例より増えています。

なお、日本語版のサンプルで示しているように、GUID も地域化ファイルの中で定義する事が出来ますが、 その場合は GUID をブレース(波括弧 {})で囲む必要があります。

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Table of Contents

1 始めよう

  1. ソフトウェア・パッケージ
  2. 中に入るファイル
  3. 使用に供する
  4. 便利な追加機能
  5. どこにインストールするか
  6. 条件付きインストール
  7. ファイルだけでなく
  8. 削除時の孤児化

2 ユーザー・インタフェイス

  1. 最初のステップ
  2. カスタムの設定
  3. UI の魔法
  4. 英語はわかりますか
  5. チェーンの新しい環
  6. 地域化を考える

3 イベントとアクション

  1. 列に並んで
  2. 追加のアクション
  3. 本に書かれていないこと
  4. コントロールをコントロールせよ
  5. マネージする方法
  6. 後の段階で

4 アップグレードとモジュラー化

  1. 古いのを探す
  2. 自分自身を置き換える
  3. パッチワーク
  4. 断片
  5. 融合するもの

5 Net と .NET

  1. .NET の枠組み
  2. ブートストラップ
  3. インターネットを起動する
  4. ウェブ・ディレクトリ
  5. サービスの提供

6 COM、式の構文、その他

  1. 違う色のコンポーネント
  2. 式の構文
  3. 書式指定文字列
  4. DDE 接続
  5. ディレクトリの作成
  6. 複数メディアのインストーラ
  7. プログラムの追加と削除の項目
  8. 新顔のユーザー
  9. 環境に優しく
  10. XML
  11. COM+ アプリケーション
  12. バージョンごとに

7 SQL

  1. データベースを作成する

8 ユーザー・インタフェイス再び

  1. 一つだけのダイアログ
  2. チューニング・アップ
  3. 相互作用
  4. カスタマイズがいっぱい
  5. これが進捗ですか
  6. よく出来ました
  7. 法律用語
  8. 順番外
  9. 英語はわかりませんか

9 トランスフォーム

  1. インストーラを変形する

10 標準ライブラリ

  1. カスタム・アクションとユーザー・インタフェイス
  2. お静かに願います