Lesson 5 Net と .NET

.NET Framework に基づいたプログラムを配布しようとする場合、ユーザーがフレームワークをインストール済みであることを確かめなければなりません。 Microsoft はフレームワークの再頒布を許可していますが、再頒布は元の形式に限るとしています (Microsoft による説明 Redistributing the .NET Framework を参照して下さい)。

訳註:上記記事の日本語版は .NET Framework の再頒布 です。

このことは、フレームワークを自分自身の .msi パッケージに組み込むことは出来ない、ということも意味しています。 マージ・モジュールやそれに類するものは手に入りません。 独立したブートストラップ・インストーラを提供する必要があります。 ブートストラップ・インストーラ(Steup.exe)は、フレームワークがインストールされているかどうかを調べて、 再頒布用の Dotnetfx.exe を起動します (あるいは、別の方法としては、ネットからダウンロードしてインストールします)。 そして、.NET Framework のインストールが完了した後で、あなた自身のインストーラ・パッケージを呼び出すようにするのです。

しかし、そのようなブートストラップ・インストーラを自分で書く必要はありません。 WiX 3.6 以降では、付属するブートストラッパーである Burn を使って .NET framework をインストールすることが出来ます。 ( How To: Install the .NET Framework Using Burn )

訳注:無料でオープン・ソースのブートストラッパー、dotNetInstaller を使うことも可能です。 dotNetInstaller に関しては、http://cml.s10.xrea.com/ の「和訳文書」中にユーザーズ・ガイドの日本語訳があります。

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Table of Contents

1 始めよう

  1. ソフトウェア・パッケージ
  2. 中に入るファイル
  3. 使用に供する
  4. 便利な追加機能
  5. どこにインストールするか
  6. 条件付きインストール
  7. ファイルだけでなく
  8. 削除時の孤児化

2 ユーザー・インタフェイス

  1. 最初のステップ
  2. カスタムの設定
  3. UI の魔法
  4. 英語はわかりますか
  5. チェーンの新しい環
  6. 地域化を考える

3 イベントとアクション

  1. 列に並んで
  2. 追加のアクション
  3. 本に書かれていないこと
  4. コントロールをコントロールせよ
  5. マネージする方法
  6. 後の段階で

4 アップグレードとモジュラー化

  1. 古いのを探す
  2. 自分自身を置き換える
  3. パッチワーク
  4. 断片
  5. 融合するもの

5 Net と .NET

  1. .NET の枠組み
  2. ブートストラップ
  3. インターネットを起動する
  4. ウェブ・ディレクトリ
  5. サービスの提供

6 COM、式の構文、その他

  1. 違う色のコンポーネント
  2. 式の構文
  3. 書式指定文字列
  4. DDE 接続
  5. ディレクトリの作成
  6. 複数メディアのインストーラ
  7. プログラムの追加と削除の項目
  8. 新顔のユーザー
  9. 環境に優しく
  10. XML
  11. COM+ アプリケーション
  12. バージョンごとに

7 SQL

  1. データベースを作成する

8 ユーザー・インタフェイス再び

  1. 一つだけのダイアログ
  2. チューニング・アップ
  3. 相互作用
  4. カスタマイズがいっぱい
  5. これが進捗ですか
  6. よく出来ました
  7. 法律用語
  8. 順番外
  9. 英語はわかりませんか

9 トランスフォーム

  1. インストーラを変形する

10 標準ライブラリ

  1. カスタム・アクションとユーザー・インタフェイス
  2. お静かに願います