Lesson 10 標準ライブラリ

2. お静かに願います

実行ファイルを開始するためには標準のカスタム・アクションが使えますが、 起動されるプログラムが普通のグラフィカルなユーザー・インタフェイスを持っていないコンソール・アプリケーションである場合には、 それが最善の方法ではないかも知れません。 この場合、コマンド・ライン・コンソールが一瞬だけ開くのを避けたいのではないでしょうか。

標準の WixUtil ライブラリに、そういう場合にちょうど良い CAQuietExec という特殊なカスタム・アクションがあります。 このカスタム・アクションを使うためには、QtExecCmdLine という定義済みのプロパティに実行すべきコマンド・ラインを入れなければなりません。 コマンドの実行は、即時でも遅延でも構いません。

<Property Id="QtExecCmdLine" Value="something.exe"/>
<CustomAction Id="SilentLaunch" BinaryKey="WixCA"
    DllEntry="CAQuietExec"
    Execute="immediate" Return="check" />

<InstallExecuteSequence>
  <Custom Action="SilentLaunch" After="..." />
</InstallExecuteSequence>

64-bit の実行ファイルを実行するためには、CAQuietExec64 および QtExec64CmdLine を代りに使って下さい。

ビルドするためには、この標準ライブラリをリンクしなければなりません。

candle.exe Sample.wxs
light.exe -ext WixUtilExtension Sample.wixobj

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Table of Contents

1 始めよう

  1. ソフトウェア・パッケージ
  2. 中に入るファイル
  3. 使用に供する
  4. 便利な追加機能
  5. どこにインストールするか
  6. 条件付きインストール
  7. ファイルだけでなく
  8. 削除時の孤児化

2 ユーザー・インタフェイス

  1. 最初のステップ
  2. カスタムの設定
  3. UI の魔法
  4. 英語はわかりますか
  5. チェーンの新しい環
  6. 地域化を考える

3 イベントとアクション

  1. 列に並んで
  2. 追加のアクション
  3. 本に書かれていないこと
  4. コントロールをコントロールせよ
  5. マネージする方法
  6. 後の段階で

4 アップグレードとモジュラー化

  1. 古いのを探す
  2. 自分自身を置き換える
  3. パッチワーク
  4. 断片
  5. 融合するもの

5 Net と .NET

  1. .NET の枠組み
  2. ブートストラップ
  3. インターネットを起動する
  4. ウェブ・ディレクトリ
  5. サービスの提供

6 COM、式の構文、その他

  1. 違う色のコンポーネント
  2. 式の構文
  3. 書式指定文字列
  4. DDE 接続
  5. ディレクトリの作成
  6. 複数メディアのインストーラ
  7. プログラムの追加と削除の項目
  8. 新顔のユーザー
  9. 環境に優しく
  10. XML
  11. COM+ アプリケーション
  12. バージョンごとに

7 SQL

  1. データベースを作成する

8 ユーザー・インタフェイス再び

  1. 一つだけのダイアログ
  2. チューニング・アップ
  3. 相互作用
  4. カスタマイズがいっぱい
  5. これが進捗ですか
  6. よく出来ました
  7. 法律用語
  8. 順番外
  9. 英語はわかりませんか

9 トランスフォーム

  1. インストーラを変形する

10 標準ライブラリ

  1. カスタム・アクションとユーザー・インタフェイス
  2. お静かに願います