Lesson 6 COM、式の構文、その他

6. 複数メディアのインストーラ

複数メディアのインストール (例えば、一枚の CD にファイルが収まらない場合) については、既にレッスン 1 で言及しました。 その場合、個々の物理メディアを示すために、ソース・ファイルに複数の Media タグを記述することが必要になります。 これまでのインストーラとは違って、ファイル・アーカイブを .msi ファイルに埋め込むことは、もちろん出来ません。 また、ユーザーの便宜のために、人間が読むことが出来る (必要なら、地域化可能な) プロンプトを指定し、 さらに、ボリューム・ラベルを指定しなければなりません。 このボリューム・ラベルは、物理メディアの実際のボリューム・ラベルと一致しなければなりません。 インストーラはボリューム・ラベルを見て、要求されているメディアをユーザーが挿入したかどうかを判断します。

<Media Id='1' Cabinet='Sample1.cab' EmbedCab='no'
    DiskPrompt="CD-ROM #1" VolumeLabel="HOGE_DISK1" />

<Media Id='2' Cabinet='Sample2.cab' EmbedCab='no'
    DiskPrompt="CD-ROM #2" VolumeLabel="HOGE_DISK2" />

ユーザーに正しいメディアを挿入するように促す実際のメッセージを作るために、 Windows Installer は DiskPrompt プロパティをも必要とします。 これには、下記のように、書式指定文字列を使う必要があります。 [1] は対応する Media タグの DiskPrompt 属性の内容で置き換えられます。

<Property Id='DiskPrompt' Value="ぴよソフトのほげ 1.0 インストーラ [1]" />

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Table of Contents

1 始めよう

  1. ソフトウェア・パッケージ
  2. 中に入るファイル
  3. 使用に供する
  4. 便利な追加機能
  5. どこにインストールするか
  6. 条件付きインストール
  7. ファイルだけでなく
  8. 削除時の孤児化

2 ユーザー・インタフェイス

  1. 最初のステップ
  2. カスタムの設定
  3. UI の魔法
  4. 英語はわかりますか
  5. チェーンの新しい環
  6. 地域化を考える

3 イベントとアクション

  1. 列に並んで
  2. 追加のアクション
  3. 本に書かれていないこと
  4. コントロールをコントロールせよ
  5. マネージする方法
  6. 後の段階で

4 アップグレードとモジュラー化

  1. 古いのを探す
  2. 自分自身を置き換える
  3. パッチワーク
  4. 断片
  5. 融合するもの

5 Net と .NET

  1. .NET の枠組み
  2. ブートストラップ
  3. インターネットを起動する
  4. ウェブ・ディレクトリ
  5. サービスの提供

6 COM、式の構文、その他

  1. 違う色のコンポーネント
  2. 式の構文
  3. 書式指定文字列
  4. DDE 接続
  5. ディレクトリの作成
  6. 複数メディアのインストーラ
  7. プログラムの追加と削除の項目
  8. 新顔のユーザー
  9. 環境に優しく
  10. XML
  11. COM+ アプリケーション
  12. バージョンごとに

7 SQL

  1. データベースを作成する

8 ユーザー・インタフェイス再び

  1. 一つだけのダイアログ
  2. チューニング・アップ
  3. 相互作用
  4. カスタマイズがいっぱい
  5. これが進捗ですか
  6. よく出来ました
  7. 法律用語
  8. 順番外
  9. 英語はわかりませんか

9 トランスフォーム

  1. インストーラを変形する

10 標準ライブラリ

  1. カスタム・アクションとユーザー・インタフェイス
  2. お静かに願います