Lesson 1 始めよう
3. 使用に供する
これらの断片をすべてコピーしてまとめたら (または、ちょっとした力仕事を省くために、SampleFirst のアーカイブ をダウンロードしたら)、 以下のコマンドでインストーラ・パッケージをビルドすることが出来ます。
訳註:SampleFirst の日本語版(Sample-1-3-First.zip)を用意しましたので、ご利用下さい。
どちらのツールからもエラー・メッセージは出ない筈で、完了後には SampleFirst.msi
というファイルがフォルダの中に出来ている筈です。
そうでない場合は、タイプ・ミスがどこかに無いか、チェックして下さい。
また、.wxs
ファイルに要求される文法が、WiX ツールセットの成長に伴って、小さな変更を受けているかも知れないことに注意して下さい。
このチュートリアルは常にツールセットの最新版を前提としており、サンプルはすべて「箱から出したまま」の状態で
(前に述べたように不正な GUID を修正さえすれば)エラー・メッセージ無しにコンパイル出来る筈になっています。
もしコンパイラのエラーや警告が出る場合は、使っているツールセットのバージョンとダウンロードできる最新バージョンとを比較してみて下さい。
最初のインストーラをテストするために、それをクリックしてみて下さい。
インストーラは「ようこそ」のメッセージも表示せず、オプションの選択も提供せず、数秒の間、進捗ダイアログを表示するだけです。
しかし、エラー無しにインストールが終ると同時に、三つのファイルが無事に \Program Files\Piyo\Hoge 1.0
の中に入っているのを確認できる筈です。
実際に配置されるファイルは三つとも1バイトのプレースホルダ・ファイルであることに注意して下さい。
インストールされた「アプリケーション」は、当然のことながら、起動はしません …
訳註:と言うのでは少し寂しいので、SampleFirst の日本語版には、実際に起動するアプリケーションを付属させました。 ただし、毒にも薬にもならない、起動するだけが取り柄のアプリケーションです。
この巨大なアプリケーションを削除するには、「コントロール・パネル > プログラムの追加と削除」を開いて、
リストの中から Hoge 1.0 を見つけ出し、「削除」をクリックして下さい(「変更」はこの段階では何もしません)。
三つのファイルと Piyo\Hoge 1.0
サブフォルダの両方が消滅する筈です。
何か問題があった場合は — 単に面白半分でも構いませんが — ロギングのスイッチを ON にしてインストーラを起動して見て下さい。
あるいは、さらに、
でも構いません。出力されるログは(特に第二の場合は)冗長すぎる嫌いがありますが、インストールが失敗する原因となりうるエラーを正確に指摘します。
テスト中は、マウスを使って「プログラムの追加と削除」まで行くことなく、パッケージを削除できる方が便利でしょう。 代りに、以下のコマンドを入力してください。