Lesson 4 アップグレードとモジュラー化
5. 融合するもの
フラグメントを使用すると、大きなパッケージを管理可能なソース・コードの固まりに分割することが出来て、
開発者の共同作業やコードの再利用が可能になります。
従って、フラグメントは、WiX ソース・コードが共有可能であり、また、実際に共有されるであろう社内開発に最も適していると言えます。
しかし、第三者に完全なインストーラ・パッケージを提供することが出来る、もっと強力なもう一つのメカニズムが存在します。
すなわち、マージ・モジュールです。
例えば、あなたの製品 A が他のベンダーの製品 B に依存しているとしましょう。
彼らの製品をインストールするために作られたマージ・モジュールを使えば、彼らの製品をあなたの製品の一部として、
同時に二つをインストールすることが出来るようになります。
マージ・モジュールを記述する方法は、今までやってきたスタンドアロンのソース・ファイルの場合と非常によく似ています。
ただし、Product ではなく、Module タグを定義します。
また、これまでのパッケージとは違って、一意の GUID は、私たち自身が定義しなければなりません。
サンプルでは、第二のマージ・モジュールも使います。
ソース・ファイルは前のものとほとんど同じですが、次の点で違っています。
すなわち、配置すべきファイルとして違うファイルを参照し、
この第二のモジュールが第一のモジュールに依存していることを示すために Dependensy タグを含めます。
この依存関係を示すために、Module ID 識別子に Package GUID を追加したものを使います —
Package GUID は、元のハイフンをアンダースコアで置き換えたものにしなければいけません。
結合されたインストーラ・パッケージを作るために、通常のスタンドアロンの WiX ソース・ファイルを書きます。
通常のコンポーネントの代りにマージ・モジュールを参照します。SourceFile は .msm
ファイルを指し示します。
完全な SampleMergeModule
をダウンロードすることが出来ます。マージ・モジュールは、個別にビルドする必要があります。
訳註:SampleMergeModulet の日本語版は Sample-4-5-MergeModule.zip です。
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∗ 原文