Lesson 1 始めよう

8. 削除時の孤児化

アプリケーションは、稼働中に、元のインストーラ・パッケージに入っていなかったファイルを作成することがあります (ユーザーのデータ・ファイル、ユーザーの設定、ログ・ファイル、その他)。 製品をアンインストールするときに、それらのファイルを削除する必要がある場合もあります。 個々のファイルを削除するためには、RemoveFile を使用します。

<Component>
  ...
  <RemoveFile Id='LogFile' On='uninstall' Name='Hoge10User.log' />
</Component>

On 属性によって、ファイルをいつ削除するかを決定します(指定できる値は、install, uninstall そして both です)。 Name には、ワイルドカード文字を含ませることが出来ます。 ファイルは、コンポーネントそのものと同一のフォルダに位置していなければなりません。 このフォルダをオーバーライドするためには、Directory 属性あるいは Property 属性を使うことが出来ます。 後者を使えば、インストーラ・パッケージを作成するときにはまだパスが分らないフォルダからでも、ファイルを削除することが可能になります。

アンインストール時にフォルダを削除するように指示する方法については、すでに調べました。 しかし、インストーラでなくアプリケーションによって作成されるフォルダに関しては、それらを個別に指定する必要があります。

<Component>
  ...
  <RemoveFolder Id='LogFolder' On='uninstall' />
</Component>

ここでも、フォルダがコンポーネント自体のフォルダではない場合には、Directory または Property を使うことが出来ます。

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Table of Contents

1 始めよう

  1. ソフトウェア・パッケージ
  2. 中に入るファイル
  3. 使用に供する
  4. 便利な追加機能
  5. どこにインストールするか
  6. 条件付きインストール
  7. ファイルだけでなく
  8. 削除時の孤児化

2 ユーザー・インタフェイス

  1. 最初のステップ
  2. カスタムの設定
  3. UI の魔法
  4. 英語はわかりますか
  5. チェーンの新しい環
  6. 地域化を考える

3 イベントとアクション

  1. 列に並んで
  2. 追加のアクション
  3. 本に書かれていないこと
  4. コントロールをコントロールせよ
  5. マネージする方法
  6. 後の段階で

4 アップグレードとモジュラー化

  1. 古いのを探す
  2. 自分自身を置き換える
  3. パッチワーク
  4. 断片
  5. 融合するもの

5 Net と .NET

  1. .NET の枠組み
  2. ブートストラップ
  3. インターネットを起動する
  4. ウェブ・ディレクトリ
  5. サービスの提供

6 COM、式の構文、その他

  1. 違う色のコンポーネント
  2. 式の構文
  3. 書式指定文字列
  4. DDE 接続
  5. ディレクトリの作成
  6. 複数メディアのインストーラ
  7. プログラムの追加と削除の項目
  8. 新顔のユーザー
  9. 環境に優しく
  10. XML
  11. COM+ アプリケーション
  12. バージョンごとに

7 SQL

  1. データベースを作成する

8 ユーザー・インタフェイス再び

  1. 一つだけのダイアログ
  2. チューニング・アップ
  3. 相互作用
  4. カスタマイズがいっぱい
  5. これが進捗ですか
  6. よく出来ました
  7. 法律用語
  8. 順番外
  9. 英語はわかりませんか

9 トランスフォーム

  1. インストーラを変形する

10 標準ライブラリ

  1. カスタム・アクションとユーザー・インタフェイス
  2. お静かに願います