Lesson 6 COM、式の構文、その他
12. バージョンごとに
Package タグの InstallerVersion 属性は、インストーラ・パッケージが必要としているインストーラのバージョンを記述します。 チュートリアルでは、最小公分母を示したかったために、100 という値 (バージョン 1.0 の意味) を使って来ました。 実際のバージョンを、対応する Windows のバージョンと対比して、下の表で示します。
訳註:InstallerVersion 属性は、Major Version × 100 + Minor Version という値で指定します。例えば、バージョン 3.1 なら、301 です。
- 1.x : XP 以前 ― 基本的な MSI サポート、32-bit のみ
- 2.0 : XP, 2000 Server SP3 ― 64-bit サポート
- 3.0 : XP SP2 ― パッチ機能の改善
- 3.1 : XP SP3, 2003 Server SP2 ― ユーザー・インタフェイスの改善
- 4.0 : Vista, Server 2008 ― UAC、再起動マネージャ、MSI 連鎖
- 4.5 : Vista, Server 2008 SP2 ― パッチ機能の改善
- 5.0 : Windows 7, 2008 Server R2 ― アクセス許可の設定、サービス制御の改善、UIの改善、ユーザーごとのインストールと全ユーザーのためのインストールの統合
一般的な規則としては、新しいバージョンが本当に要求されるのでない限り、バージョン 3.1 以下を指定することをお奨めします。 バージョン 3.1 の Windows Installer は、Windows 2000 でもサポートされています。
さらに詳細な 変更履歴 と 説明 が Microsoft のサイトにあります。 これらの文書には、どのパッケージが Windows Update によっては自動的に更新されないけれども再配布可能なダウンロードとして入手できるか、 ということも述べられています。